系外惑星
読み:けいがいわくせい
外語:extrasolar planet
太陽系
以外の
惑星系
(
系外惑星系
)に存在する
惑星
の総称。「太陽系外惑星」とも。
目次
概要
特徴
観測
ケプラー計画
主な系外惑星
概要
惑星は、恒星と違って自発的に光らないので観測が困難であるが、昨今の観測技術向上によって、系外惑星の存在が次々と明らかになっている。
1995(平成7)年にぺガスス座51番星で初めて系外惑星が発見されて以降系外惑星は続々と発見されており、2010(平成22)年1月現在で400個を超え、2019(令和元)年10月現在では4000個を超えている。
現在では、どんな恒星にも惑星はあると考えられるようになっている。
特徴
観測
系外惑星とはいっても、長く「直接観測」はされていなかった。惑星の影響による、恒星の光の変化などを観測する間接的な発見ばかりで、本当の意味で発見された例はなかった。
単独で浮遊する惑星や、褐色矮星の周りを回る惑星は見つかっているが、恒星の周りを回る惑星は、長く発見されなかった。
しかし、その直接観測第1号の候補が、さそり座の方向約500光年にある恒星1RXS J160929.1-210524で観測された。恒星と惑星の距離は330天文単位であった。恒星と完全に分離して撮影に成功したが、距離が離れすぎているため、本当に惑星かどうか断定するには継続した観測が必要だとされていた。
その後、
赤色矮星
を含む様々な恒星に惑星が見つかるようになった。
ケプラー計画
従来は地上からの観測で惑星を見いだしていたが、アメリカは宇宙望遠鏡ケプラーを打ち上げ、系外惑星の探査に乗り出した。
地上での場合と同様に、地球からみてその前を通り過ぎる際(トランジット)に光の変化で観測することで、直接観測が難しい系外惑星の存在を見いだす。
主な系外惑星
次のような恒星に惑星が見つかっている。原則として主星にぶら下げて主たる惑星を記載している。
HD 70642
HD 104985 b
HD 80606
HD 80606 b
HD 85512
HD 85512 b
HD 104985
HD 104985 b
HD 114762
HD 114762 b
HD 149026
HD 149026 b
HD 156668
HD 156668 b (質量は地球の約4倍)
HD 209458
HIP 13044
HIP 13044 b (初めて発見された銀河系外惑星)
GJ 1214
GJ 1214 b
PSO J318.5-22
(浮遊惑星)
グリーゼ581(Gliese 581)
グリーゼ581b(Gliese 581 b)
グリーゼ581c(Gliese 581 c)
グリーゼ581d
(Gliese 581 d)
グリーゼ581e(Gliese 581 e) (質量は地球の約2倍)
グリーゼ581f(Gliese 581 f)
グリーゼ667C(Gliese 667 C)
グリーゼ667Cb(Gliese 667 Cb)
グリーゼ667Cc(Gliese 667 Cc)
グリーゼ667Cd(Gliese 667 Cd)
グリーゼ667Ce(Gliese 667 Ce)
グリーゼ667Cf(Gliese 667 Cf)
グリーゼ667Ch(Gliese 667 Ch)
グリーゼ667Cg(Gliese 667 Cg)
コロー7
コロー7b(COROT-7b) (質量は地球の約4.8倍)
ケプラー4
ケプラー4b
ケプラー5
ケプラー5b
ケプラー6
ケプラー6b
ケプラー7
ケプラー7b
ケプラー8
ケプラー8b
ケプラー9
ケプラー9b
ケプラー9c
ケプラー10
ケプラー10b
ケプラー10c (質量が地球の約17倍の岩石惑星)
ケプラー11
ケプラー11b
ケプラー11c
ケプラー11d
ケプラー11e
ケプラー11f
ケプラー11g
ケプラー16 (
連星
)
ケプラー16b
ケプラー22
ケプラー22b
ケプラー186
ケプラー186b
ケプラー186c
ケプラー186d
ケプラー186e
ケプラー186f
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