移植片対宿主病
読み:いしょくへん-たいやどぬしびょう
外語:GVHD: Graft-versus-host disease

 輸血や骨髄移植後、それに由来するリンパ球が受給者を非自己と認識し、受給者体内で拒絶反応を示す症状。

概要
 輸血血液中のリンパ球はあらかじめ放射線照射等で破壊することで回避できるようになってきたが、骨髄移植の場合は難しい問題である。
 骨髄移植によってようやく正常なリンパ球が作られるようになったは良いものの、それが患者自身を異物とみなして攻撃することになるので致命的である。
 輸血または移植後、1から2週間程度で発症することがある。もし発症すると、肝障害、下痢、血球減少などが起こり、出血や感染症を併発する。ひとたび発症すると死亡率は90%以上とほぼ絶望的で、現在も有効な治療法は確立されていない。

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