県獣
読み:けんじゅう
外語:prefectural animal
県を代表ないし象徴するものとして定められた獣のこと。
概要
県木・県花・県鳥は全都道府県で定められているが、県獣はこれを著している時点では11県のみが定めている。
この獣は、現時点では大雑把に三種類しかない。
- カモシカまたはニホンカモシカを定めているのが6県(山形県、栃木県、富山県、山梨県、長野県、三重県)
- ホンシュウジカ、キュウシュウジカを含むシカ類が4県(宮城県、山口県、香川県、長崎県)
- ニホンカワウソが1県(愛媛県)
特徴
唯一目立っているのが愛媛県の県獣であるニホンカワウソで、それ以外はシカ類か、カモシカ類である。
カモシカ(羚羊)はシカという名を含むが鹿とは異なりウシ科の動物である。山岳に生息する動物で、これは国の天然記念物にも指定されている。
ニホンカワウソも国の特別天然記念物ではあるが、これはのみならず、1975(昭和50)年を最後に姿が確認されていないという幻の獣でもある。長く絶滅危惧種であったが、2012(平成24)年、遂に「絶滅種」に指定された。なお、当の愛媛県はこれを認めず、「愛媛県レッドデータブック」と称する独自のレッドブックにて「絶滅危惧I類(CR+EN)」との主張を続けている。
再検索