混成軌道
読み:こんせいきどう

 複数の電子軌道が混ざり合ってできたと考えられる電子軌道。
 例えば炭素の場合、最外殻L殻の2sと2px、2py、2pzの軌道が混成し、新たなsp3混成軌道を4個作る。この4個の軌道は同じエネルギー準位にある。
 この混成の際にpz軌道が残っている(2s+2px+2py)とsp2混成軌道となり、炭素同士で二重結合を作ることができる。同様にしてpyとpz軌道が残っている(2s+2px)とsp混成軌道となり、炭素同士で三重結合を作ることができる。
 ちなみにsp混成軌道を作り三重結合を持たない化合物としてallene(アレン)がある。

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