桜
読み:さくら
外語:cherry tree
バラ目バラ科サクラ属の落葉高木樹または低木樹の総称で、梅や李(すもも)、桃などを除いたものを言う。
概要
サクラ属は、分類法にもよるが、次のような亜属に分けられる(順不同)。
- モモ亜属 (桃亜属)
- スモモ亜属 (李亜属)
- サクラ亜属 (桜亜属)
- ニワウメ亜属 (庭梅亜属)
- ウワミズザクラ亜属 (上溝桜亜属)
- バクチノキ亜属 (博打の木亜属)
梅や李がスモモ亜属、桃がモモ亜属に属する。
桜の代表的な品種である染井吉野はこのうちサクラ亜属に属し、一般に桜といえば、このサクラ亜属を指す。
特徴
国花
桜は日本人に最も愛される花であり、日本国の国花の一つである。
日本の貨幣のうち、100円硬貨には桜がデザインされている。
春には桜の花を愛でる「花見」が行なわれる。桜と花見の光景は花札にも描かれている。花札は自然を愛する日本人の芸術作品の一つである。
桜にも多くの品種がある。日本で最も広く見られるのは、淡いピンク色の染井吉野(そめいよしの)である。また、白花で広く見られるものには大島桜(おおしまざくら)がある。
愛された花
日本人は古来から熱心に桜を愛で、特別な想いを抱いてきた。かつては梅の方が人気が高かったが、やがて桜に人気が移って行った。一説によると、平安時代頃に桜に人気が移ったとされる。
その結果として、雑種として作られた、派手に花が咲く品種の一つが日本の桜の代表「染井吉野」なのである。
また、桜を大切にしてきたことを証明するものとして、日本では樹齢2000年の桜などがある。そのまま放置していたのでは枝が折れるため1000年でも無理だが、人の手を掛け、枝が折れないよう木柱で支えたりして大切に守っているため、長持ちしているのである。
桜を大切にするとどこまで育ってくれるのか、日本ではそれが良く分かる。先祖たちに感謝せねばならない。
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