末梢血液像
読み:まっしょう-けつえきぞう
血液検査の一つで、染色した血液標本を顕微鏡で調べ、白血球の種類、赤血球や血小板の形などを検査する。
概要
検体検査においては、血液学的検査のうち「D005 血液形態・機能検査」に分類されている。検査料は令和4年 医科診療報酬でそれぞれ次の通りである。
- 区分3 (15点)
- 区分6 (25点、+27点/特殊染色)
鏡検法において、特殊染色による場合、特殊染色加算として染色ごとに各27点を加算する。
骨髄像の検査の場合、自動機械法・鏡検法いずれにおいても、少なくともリンパ球、単球、好中球、好酸球、好塩基球の5分類以上の同定・比率計算が必要。また位相差顕微鏡または蛍光顕微鏡を用いた場合でも点数は所定の点数とする。また末梢血液像(鏡検法)で赤血球直径の測定を併せて実施した場合も所定点数とする。
同一検体で複数の検査をした場合はいくつかの条件がある。
特徴
検査目的
白血球のバランスが崩れていないかの確認が主で、更に形状が崩れていないかの確認も実施する。
基準値
白血球の割合の基準値は次の通り。
白血球のバランスが崩れている場合、何かしらの疾患の可能性がある。
また鉄欠乏性貧血など貧血の場合、赤血球の色が薄かったり、赤血球が大きくなったり小さくなったりという異常を示す。
異常時
白血球のうち好中球が極端に減っている場合、免疫力が低下していることを意味し、重症の感染症に掛かる危険性が高い。
また白血球の形状が異常である場合、白血病の疑いが大きい。
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