暦
読み:こよみ
外語:calendar
年間の月日、曜日や祝祭日、干支などを記したもの。
現在の暦の主流はキリストが生まれたとされる年を紀元とする太陽暦の一つ、グレゴリオ暦である。この名は、ローマ法王グレゴリウス13世が採用した所から付けられた。
一方、イスラムではメッカからメディナへのムハンマド(マホメット)による聖遷を紀元とする "イスラム暦" (月の満ち欠けを元とする太陰暦)が用いられている。ユダヤの "ユダヤ暦" は "太陰太陽暦" と呼ばれる特殊な太陰暦で、19年に7回、1年が13ヶ月になる閏年を挿み季節と暦を合わせている。この太陰太陽暦は、日本や中国で使われている太陰暦と同じ。
紀元だけが違う太陽暦(グレゴリオ暦)として、日本の "皇紀" (神武天皇即位の紀元前660年が元年)、台湾の "中華民国暦" (辛亥革命の翌1912年が元年)、北朝鮮の "主体(チュチェ)年号" (北朝鮮の偉大なる初代指導者、金日成(キムイルソン)主席の生まれた1912年が元年)などがある。更にはイラン暦、ロシア暦、アケリス世界暦、フランス共和暦、インド暦、バリ暦、タイ暦、チベット暦、イスラム暦、ジャワ暦などなど、国ごと文化ごとに暦は存在している。これらの宗教・文化色を廃するものに、アポロ11号でアームストロング船長らが月面到達した1969(昭和44)年を元年とする "宇宙暦" がある。
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