対地電圧
読み:たいちでんあつ
電線と接地点あるいは接地側電線との間の電圧。
概要
発電所で作られた電気は、様々な経路をたどり、やがて需要家施設の手前までは電柱などで三相交流6600Vの状態で届く。これを変圧器(トランス)で低圧に変換して各家庭に配電される。
変圧器(トランス)は、高圧側と低圧側が混触事故を起こしたさいに住宅などの低圧電路の電位上昇を防ぐために、低圧側の1線は必ず接地されていて、この電線を中性線と呼ぶ。この接地側電路の対地電圧は0Vである。
日本の住宅では、単相2線式、単相3線式、三相3線式のいずれかで給電を受けることができ、各々線間電圧は100Vまたは200Vを受電することができ、これらの非接地側電路の対地電圧は100Vまたは200Vとなる。
特徴
単相
単相2線式であれば、通常は黒、白の2本で配線されている。このうち白(N相)を接地とみなして黒(L相)は100Vとなる。
単相3線式であれば、通常は黒、白、赤の3本で配線されている。このうち白(N相)を接地とみなして二つのL相のうち黒が+100V、赤が-100Vとなる。黒と赤の線間電圧は200Vになるが、黒および赤それぞれの対地電圧は100Vである。
住宅の屋内電路
電気設備の技術基準の解釈 第143条【電路の対地電圧の制限】では、住宅の屋内電路の対地電圧は原則として150V以下であることと定められている。
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