国際評価尺度
読み:こくさいひょうかしゃくど
外語:INES: The International Nuclear Event Scale
国際的に用いられている原子力関係のトラブルの尺度で、レベル0〜7の8段階で表わす。
概要
日本ではレベル0を±を付けて二段階に細分化し、0-、0+、1〜7の9段階で分類している。
おおざっぱには、次の三種類に分けられる。
- 評価対象外 (レベル0)
- 異常事態 (レベル1〜3)
- 事故 (レベル4〜7)
特徴
- 評価対象外
- レベル0-: 安全上重要ではないが安全に関係し得る事象
- レベル0+: 安全上重要ではないが安全に影響を与え得る事象
- 異常事象
- レベル1(逸脱) 運転制限範囲からの逸脱
- 1995(平成7)年 「もんじゅ」ナトリウム漏洩事故
- レベル2(異常事象) 所内にかなりの放射性物質汚染
- 1991(平成3)年 美浜発電所蒸気発生器細管破断事故
- レベル3(重大な異常事象) 極少量の放射性物質の外部放出
- 1989(平成元)年 スペイン・バンデロス発電所火災
- 事故
- レベル4 所外への大きなリスクを伴わない事故
- レベル5 所外へのリスクを伴う事故
- 1979(昭和54)年 米国・スリーマイル島発電所事故
- レベル6(大事故) 放射性物質のかなりの外部放出
- レベル7(深刻な事故) 放射性物質の重大な外部放出
- 1986(昭和61)年 旧ソ連・チェルノブイリ発電所事故
- 2011(平成23)年 東京電力福島第一原子力発電所事故
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