包茎
読み:ほうけい
外語:Phimosis

 陰茎の先端部(亀頭)が包皮に包まれたままの状態であること。
目次

概要
 日本では、次のように分類されているらしい。
  1. 真性包茎
  2. 狭窄型
  3. カントン包茎
  4. 仮性包茎

治療

包皮の癒着
 生まれたばかりの時には、包皮は亀頭に癒着しているため、剥くことができない。
 しかし成長に伴い包皮と亀頭は分離を始め、やがて完全に分離したときに包皮は剥けるように(反転できるように)なる。
 そして成人男性が勃起したとき、この反転ができない状態を、医学的には包茎という。

外科手術
 日本においては、亀頭を露出できない病態を包茎(俗に真性包茎)とし、病気として扱っている。外科手術治療が可能であり、保険適用である。
 診療報酬は、次のようであるらしい。1点10円で、保険適用で3割負担の場合を()で併記する。
 日本では泌尿器科が担当する。ちなみに泌尿器科医は外科医である。但し、巷にある○○クリニックなどの診療所は、その限りではない。
 保険を使って「まともな病院」に掛かれば、外科手術をしても治療費が1〜2万を超えることはまずないので、これを超える場合はボッタクリと言える。

仮性包茎
 勃起していない状態では亀頭に包皮が被さっており、勃起すると亀頭が露出する状態が「いわゆる仮性包茎」であるとされている。
 しかし、これは人間の正常状態である。一説では、日本人の6割から9割は、このいわゆる仮性包茎であるとされている。しかしこれを病気、あるいは恥ずかしい状態であるように錯覚させ、外科手術をさせて儲けようとする悪徳業者が多く存在する。多数派が病気とはどういうことか。
 そもそも病気ではないので、いわゆる仮性包茎は保険が適用されない。これは自費にて実施される美容整形の一種であるが、保険の適用のない手術は必ずしもする必要はない。
 何を美とするかは人によって異なるが、この場合、常時剥けた状態を美とする価値観を満足させることが目的の美容整形となる。こういった個人的な価値観/都合による美容整形であるため、全額自費なのである。
 近年の研究によると、いわゆる仮性包茎でなくなると、中年以降に不感症や勃起不全(ED)の原因になりやすいとする説がある。せっかく、そうならないように備わっている皮をわざわざ切り取る行為により、将来的に残念なことになる可能性もある。

矯正
 従来は、包茎は外科手術以外に治療法がないとされて来た。従って、医療においても外科手術が保険適用となっているわけである。
 しかし現在では、器具等を用いて包皮輪を伸ばすことで、切らなくても充分矯正可能であるとされている。
 包皮の癒着も、風呂などで、熱めのお湯をかけて行けば、いずれふやけて剥がれるとされる。また、泌尿器科に行けば、切らずに剥がせる程度の癒着なら速やかに剥がしてくれるだろう。

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