冥王星型天体
読み:めいおうせいがたてんたい
外語:plutoid
太陽系の天体の一つで、太陽系外縁天体で、なおかつ準惑星であるもの。
概要
2006(平成18)年夏の国際天文学連合(IAU)総会において、冥王星が惑星から準惑星に降格となった際、太陽系外縁天体でなおかつ準惑星であるものに対して新たな分類群を作ることを可決した。
このときには名前までは決まらなかったが、日本において、日本学術会議 物理学委員会IAU分科会の中に「太陽系天体の名称等に関する検討小委員会」を設置、ここで未決定の英語名に対応する推奨和名として「冥王星型天体」を決定した。
IAUに対しては、その趣旨に沿った名前を決めてほしいという要望を提出し、もって推奨和名に準じた「plutoid」という英語名が可決した。
特徴
固有名詞
IAUにおいて、太陽系天体を扱う第三部会においては、「太陽系外縁天体で、絶対等級が1等より明るいもの」には固有名詞を付けることとしている。
従って、冥王星型天体は余程暗くない限り、固有名詞が付くものと思われる。
一覧
太陽系で、冥王星型天体として、公式・非公式に認知されているのは、太陽から近い順に次の3星である。
- 冥王星 (小惑星番号134340)
- ハウメア (2003 EL61、小惑星番号136108)
- マケマケ (2005 FY9、小惑星番号136472) (軌道長半径45.482au)
- エリス (2003 UB313、小惑星番号136199) (軌道長半径67.840au)
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