パイオニア11号
読み:パイオニアじゅういちごう
外語:Pioneer 11

 アメリカの宇宙探査機で、木星探査機、土星探査機。
目次

情報

基本情報
 先発機パイオニア10号の妹機である。

沿革
 日付は原則としてアメリカ時間。

特徴

技術情報
 地球との交信は衛星通信バンドのうちSバンドが使われ、地球→探査機は2110MHz、探査機→地球は2292MHzだった。出力は8Wである。
 探査機は全長2.9mで、機体背後に直径9フィート(3m)の高利得パラボラアンテナが取り付けられ、その下には全方位の低利得アンテナが取り付けられている。
 放射性物質を熱源とし熱電対を用いた原子力電池(RTG)2機が搭載されており、木星到着時出力144W、土星到着時100Wを供給した。また2基の太陽感知器と1基のカノープス星感知器が搭載されていた。

対宇宙人
 この探査機もパイオニア10号と同様のパネルが設置された。

観測
 2番目の木星探査機として、1974(昭和49)年12月3日に木星から4荳2960kmにまで接近した。この前後に木星探査をし、また木星の重力場を用いたスイングバイをで軌道を変えた。
 初めて土星の接近する探査機として、1979(昭和54)年9月1日に土星から2荳900kmまで接近し、土星の環の観測などを行なった。
 そして1990(平成2)年2月に海王星・冥王星軌道を超え、惑星軌道空間を離脱した。
 発電機能力の劣化に伴い、1995(平成7)年9月30日に交信が絶え、科学観測は終了された。同年末にパイオニア11号は太陽から44.7auの距離にあり、2.5au/年の速度で太陽から遠ざかっていた。
 探査機はその後も飛行を続け、およそ400万年後にわし座の恒星に近づく予定である。

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