セドナ
読み:セドナ
外語:Sedna

 パロマー山天文台の口径1.2メートル望遠鏡で発見された、太陽系外縁天体の一つ。将来的に準惑星に分類される可能性が高い。また、2012 VB113が発見されるまでは、観測可能な範囲の太陽系の中で最遠の天体だった。
目次

情報

基本情報

衛星
 衛星はない。

特徴

発見
 「セドナ」は、イヌイット神話に登場する海神の名から採られた。
 発見当時、天体の直径冥王星よりやや小型の直径1,800km程度と見積もられた。しかしその反射率が予想よりも大きいことが分かり、実際の直径は約1,000kmと判明した。
 超楕円形の公転軌道を持ち、近日点は約76天文単位、遠日点は約1,000天文単位で、公転周期は12,000年以上である。
 この天体の発見により、「セドナは惑星か」論が勃発し、これが「冥王星は惑星なのか」論に発展、遂に冥王星は惑星の座を退き準惑星となった。セドナは現在も準惑星ではないが、将来的に準惑星に分類される可能性がある。

軌道等
 軌道が、近日点76au、遠日点約1,000auであり、いわゆるエッジワース・カイパーベルト天体の軌道から遠い。
 このため、太陽系外縁天体であり広義の小惑星であるが、エッジワース・カイパーベルト天体ではないのではないかとする論がある。ただ、1万au以降に存在が予測されるオールトの雲よりかは遥かに近いことため「内オールトの雲」など、中間に位置する天体分類群が幾つか提案されている。

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