アルロイドG
読み:あるろいどじー
外語:Alloid G
アルギン酸ナトリウム
を主成分とする上部消化管粘膜保護剤。メーカーはカイゲン。
目次
基本情報
製品
概要
効果・効能
用法・用量
成分・添加物
成分
添加物
規制区分
剤形
風味等
名称の由来
特徴
相互作用
放射性ストロンチウムとの関係
副作用など
姉妹品・後発品
基本情報
製品
薬価は随時変更される。記載の薬価は執筆時点。
5%液: 薬品コード2329 116S 1035、識別コードなし。薬価19.50円/10ml/5%
顆粒溶解用67%。薬価25円/g
概要
胃酸
などの攻撃因子により、潰瘍や胸焼けが誘発されることがある。
服用すると、アルロイドGは上部消化管の粘膜に付着し、強力な保護膜を作る。
この保護膜が、攻撃因子から粘膜を守る。
効果・効能
胃・十二指腸潰瘍
びらん性胃炎における止血
自覚症状の改善
逆流性食道炎における自覚症状の改善
胃生検の出血時の止血
用法・用量
逆流性食道炎における自覚症状の改善
アルギン酸ナトリウムとして、通常1回1g〜3g(20ml〜60ml)を1日3〜4回、空腹時に経口投与する。
経口投与が不可能な場合には、ゾンデで経鼻的に投与する。
胃生検の出血時の止血
アルギン酸ナトリウムとして、通常1回0.5g〜1.5g(10ml〜30ml)を経内視鏡的に投与するか、1回1.5g(30ml)を経口投与する。
いずれの場合も、年齢、症状により適宜増減する。
成分・添加物
成分
アルギン酸ナトリウム
添加物
銅クロロフィリンナトリウム
デヒドロ酢酸ナトリウム
パラベン
サッカリンナトリウム
エタノール
香料
規制区分
特になし。
剤形
強い粘稠性の液で、やや淡めの緑色をしている。
風味等
わずかに甘く、芳香を有する。
粘り気も加味すると、薬品的な甘みのある水飴のようなものと言える。
この強い粘り気のため、人によっては飲みづらいことがあるが、水などで薄めてはいけない。
名称の由来
洋名を「Alloid G Oral Solution 5%」といい、名前の由来は次の通り。
G
astric Sodium
Al
ginate Col
loid
al Solution
特徴
相互作用
アルギン酸は、もともと海藻由来の成分であるため、ミネラル類を捕捉しやすい。
特に
カルシウム
、
マグネシウム
を捕捉しやすいとされるが、捕捉したからといって、即、これらのミネラルが欠乏することはない。
捕捉したものは、便の形で体外へ排出される。
放射性ストロンチウムとの関係
放射性であってもなくとも、カルシウム・マグネシウムと同じアルカリ土類金属である
ストロンチウム
も、アルギン酸が捕捉することがある。IAEAは、放射性ストロンチウムを大量に摂ってしまった場合、アルギン酸の投与も考慮した方がよい、と勧告している。
これを記している2012(平成24)年3月31日の時点では、放射性ストロンチウムを大量に含む食品は市場に出回っておらず、内部被曝対策と称してアルギン酸を服用することは、無意味である。
副作用など
消化器
下痢
、便秘 (0.1〜5%未満)
姉妹品・後発品
ゾロ多数。
サンメール内用液5% (東亜薬品) 薬価1.09円/ml
アルクレイン内用液5% (鶴原) 薬価0.73円/ml
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