アルゴル
読み:アルゴル
外語:Algol

 ペルセウス座β星(βPer)。アラビア語で "悪魔の頭"(ラス・アルグル)の意。この星は多重連星系を形成している食変光星で、アルゴル型変光星の代表である。
 カタログ番号HD19356、HR936。
 位置は2000年分点で赤経03h 08.2m、赤緯+40°57′。距離は93光年。実視等級2.12v等(極大等級)。
 主星のアルゴルAはスペクトルB8V型の青色の星で、大きさは太陽質量の3.15倍、半径は太陽の3.7倍。伴星アルゴルBはスペクトルG8III型の黄色巨星で、大きさは太陽質量の0.74倍、半径は太陽の0.8倍。0.2[au]の距離を2.8673日周期で公転している。離角が小さいために容易には分離できず、望遠鏡を通しても一つの星にしか見えない。
 さらに、この二つの星を伴星アルゴルCが回っている。アルゴルCはスペクトルAm型の青白い星で、1.861年周期で公転している。
 この星は古来より不吉な星とされ、サタンあるいはリリスとも呼ばれた。ギリシャ神話ではペルセウスに退治されたメドゥーサだとされる。

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