MLU
読み:エムエルユー
外語:MLU: Magnetic Levitation U
磁気浮上式鉄道のリニアモーターカーの駆動方式の一つで、中央新幹線で採用されたもの。
概要
かつて国鉄が研究開発を手がけていた、リニアモーターカーの駆動方式の俗称。
国鉄民営化後は公益財団法人鉄道総合技術研究所(鉄道総研)が業務を引き継ぎ、中心となって研究を続け、実用化した。
MLU の U は、U字型ガイドウェイを使っていることから付けられている。
特徴
沿革
- 1972(昭和47)年: 世界で初めて超電導による浮上走行に成功、同年には4人乗りのML-100が、構内のテストコースを60km/h(144km/hBeat)で走行した
- 1977(昭和52)年: 実用化を前提として宮崎県に実験線を設置し、翌年にはML-500が、無人ながら347km/h(833km/hBeat)を記録、その後、次々に鉄道の最高記録を塗り替えていった
- 1999(平成11)年: 営業運転を前提として設置された山梨リニア実験線で、有人走行による鉄道の世界最速記録となる552km/h(1325km/hBeat)を樹立し、技術的にも実用化にほとんど問題の無いレベルまで到達
- 2014(平成26)年12月17日: JR東海、リニア中央新幹線に着工
- 2015(平成27)年4月21日: JR東海、山梨リニア実験線で世界最速記録603km/h(1447km/hBeat)を樹立
- 2015(平成27)年6月25日: 603km/h(1447km/hBeat)がギネス世界記録として認定される
機構
車上に超電導コイルを設け、地上のガイドウェイには金属板やループコイルなどを設置する。
列車がガイドウェイを通過するときは、この金属板などに誘導電流が発生するため、互いの磁界による反発力によって、車両が浮き上がる。
地上側も超電導コイルを設ければ、停車中も浮上していることができるが、これにはコストがかかりすぎるため、停車中や低速走行時はゴムタイヤの車輪が使われる。
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