摩擦攪拌接合法
読み:まさつかくはんせつごうほう
外語:friction stir welding

 母材の接合部に回転ツールを押し付け、発生する摩擦熱で母材を水飴状に塑性変形させて接合する方法。英国溶接研究所が基本特許を有し、日立製作所が実用化した。
 アルミに適用した場合、融点(約660℃)を下回る500℃の低温で接合するので、アーク溶接(3000℃以上)に比べて1/5以下の歪みしか残らない。接合面の仕上がりが美しく、無修正、無塗装も可能。接合面には回転ツールと同じ幅の滑らかな凹みが残るが、母材の形状を工夫する事によって平面に仕上げる事も出来る。
 1997(平成9)年に都営12号線(現、都営大江戸線)用車両の小部材の溶接への適用を皮切りに、1999(平成11)年にはJR九州815系、西武鉄道20000系のダブルスキン構造材の溶接に適用されている。

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