80系
読み:はちじっけい
外語:Series 80
1950(昭和25)年に国鉄によって新製された電車の形式。
長距離運用を想定した電車としては世界初で、まず東海道線東京〜沼津、伊東間に投入され、順次他線区にも広まっていった。愛称はその塗色から"湘南電車" である。
しかし初の長距離電車ということでGHQなどを騙しながら突貫で開発したこともあり、新開発の電磁自動ブレーキの故障、冷却不足によるモーターの故障、台車の亀裂、枕ばねのへたれなどのトラブルが相次いだ。また電車16両編成も初めてのことであり、当時の運転士の間では、いかに正確に電車を停められるかを競い合ったという逸話もある。
構造的な特徴としては、それまでの電車は制御電動車+付随車という、すべてを1両に組み込んだ編成であったのを、制御車と中間電動車と付随車に分けたことが挙げられる。
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