順法闘争 |
辞書:鉄道用語の基礎知識 鉄道法規編 (RLAW) |
読み:じゅんぽうとうそう |
外語:strife in law-abiding |
品詞:さ変名詞 |
労働争議の戦法の一つ。
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概要 |
法律を厳密に守ることで正常な業務を不可能として、能率の低下を招くもの。
定時退社などの合法的な仕事怠慢戦術が取られることが多い。
かつて国鉄では1970年代に繰り返し行なわれた。
特徴 |
由来 |
国鉄職員は国家公務員であったため、ストライキ権がない。
そこで組合が考え出したのが、合法でありながら、しかしストライキと同程度に通常業務に打撃を与える、法律を過剰に守る戦法だった。
手法 |
例えば、次のような方法で、通常業務を妨害した。
(鉄道営業法では、乗客は座席に座って乗車する旨や、定員以上の乗客を乗せて列車を走らせてはならない旨が定められている)
激怒する乗客 |
これにより、定時運転は到底守られなくなった、これに激怒したのは誰でもない、乗客たちそのものである。
1973(昭和48)年3月13日には高崎線上尾駅で順法闘争に怒った乗客がついに電車への投石などをする「上尾事件」が起きるなど、国民の国鉄離れがますます加速する結果だけが残った。
満員すし詰めの通勤ラッシュに耐えてきたサラリーマンも、公僕の分際で国民様に対する非道三昧には、遂に堪忍袋の緒が切れてしまったのである。そして、ついに国鉄が解体、分割民営化されるのは14年後の1987(昭和62)年のことであった。
リンク |
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