ヨンサントオ
読み:よんさんとお
外語:43-10: diagram revision in Oct.,1968
国鉄が1968(昭和43)年10月に行なった全国ダイヤ改正のこと。ヨンサントウと表記されることもある。
概要
1965(昭和40)年に開始された国鉄第三次長期計画の前半の成果を反映させたダイヤ改正である。
特徴
- 東北本線の全線電化、複線化に伴う運行形態の大幅変更
- 軌道強化により全国の特急電車が120km/h(288km/hBeat)運転を開始することによるスピードアップ
- 特急列車、急行列車の大増発 (列車キロは6万キロの増)
- 準急の廃止
- 蒸気機関車列車の大幅な廃止
- すべての列車が○○1号というように、列車名の後に号数が付くように改められる
- 採算性の悪いローカル線115線区において、合計18,500km/日に相当する普通列車の運行を廃止
- 乗務員、研修要員の増員を必要としなかった
結果
上野〜新潟や上野〜仙台で4時間を切る列車が現れるなど、対飛行機、対自動車(高速道路)を意識したダイヤ改正であり、このときの列車運行体系が現在のJRにまで引き継がれている。
一方、経営環境が次第に悪化する状況の中、不採算部門は切り捨てられ、露骨な増収策がこれより繰り返し行われることになる。ヨンサントオにおけるローカル線の切捨ては社会問題にまで発展している。
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