電車特定区間
読み:でんしゃとくていくかん

 JRの大都市近郊で、全体的に運賃を安くしている区域のこと。東京、大阪近辺に存在している。1986(昭和61)年に国鉄によって定められたもので、旅客営業規則第78条で定められている。
 電車特定区間内の発着となる乗車券は、特別に電車特定区間用の運賃表が適用され、通常の運賃より5%程度安くなるが、発駅と着駅が電車特定区間の駅であっても、途中で電車特定区間を出る経路の場合、この規則は適用されない。また、東海道新幹線東京〜新横浜、京都〜新大阪と、山陽新幹線新大阪〜西明石を利用する場合も、同様に適用されない。
 これらの区間は安い代わりに、いつ乗っても混んでいる。大都市近辺にはこの他にも "特定区間" と呼ばれる特価運賃の区間もあり、JRの大都市近辺の運賃体系は複雑なものとなっている。

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