グリーン車
読み:グリーンしゃ
外語:green car

 JRの特別車両で、普通車と比べてアコモデーションを豪華にしたり乗り心地を良くしたりした車両。個室の場合もある。
目次

概要
 JRでは、普通列車から新幹線まで、様々な列車にグリーン車を用意している。
 グリーン車を利用するときにはグリーン料金が必要である。具体的にはグリーン券を購入することになる。
 

特徴

グリーン券
 グリーン車は、グリーン券を持たない者は、着席のみならず、立ち入り自体が禁止されている。通り抜けも禁止されている。
 また、グリーン車とは、デッキも含めた車両全てを指すため、デッキに立つだけでも、またグリーン車の喫煙ルームを使う場合でも、グリーン料金が発生する。
 JR東日本の旅客営業規則第13条(乗車券類の購入及び所持)で、以下のように規定されている。
 第13条 列車に乗車する旅客は、その乗車する旅客車に有効な乗車券を購入し、これを所持しなければならない。ただし、当社において特に指定する列車の場合で、乗車後乗務員の請求に応じて所定の旅客運賃及び料金を支払うときは、この限りでない。
 2 前項の規定によるほか、旅客が、急行列車に乗車する場合、列車の特別の施設を使用する場合又は列車の指定席を使用する場合は、次の各号に定めるところにより、その乗車に有効な乗車券類を購入し、これを所持しなければならない。
 (2) 特別車両に乗車するときは、特別車両券

普通列車のグリーン車
 関東近郊の普通電車には、グリーン車が連結されていることがある。
 このグリーン車は自由席である。
 席が決まっていないため、満席であれば、次の列車を待つか、あるいは通路やデッキで立ち乗りをするしかない。
 グリーン車は、席というよりは、車両自体が「特別」なものなので、立っていてもグリーン料金が必要なのである。

例外など
 グリーン車の車両を連結していても、時刻表のその列車の欄にグリーン車のマークが無い場合は、グリーン料金を払う必要はない。
 また、特急急行がそのまま普通列車になる列車でグリーン車を利用する場合は、特急や急行として走る区間のグリーン料金だけを支払えば、普通列車区間でもグリーン車にそのまま乗車することができる。

車内改札
 普通列車の場合、グリーン車として営業をしていても、車内改札が来ないなど事実上ただ乗りができる地域がある。
 しかしその場合でも、グリーン券を持たずにグリーン車に乗車すると、規則上、立派な不正乗車である。

補足

他の事業者
 JR以外では同様の車両を「スーパーシート」「特別車」などと呼ぶ場合もある。

貸し切り
 一般客と一緒に乗せたくないような超VIP客がグリーン車を使う場合、グリーン車は貸し切りとなるため、その列車のグリーン券は発売されない。

再検索