ヒューゴー賞
読み:ヒューゴーしょう
外語:The Hugo Awards
世界二大SF賞の一。1953(昭和28)年から始まる。ジャンルSFの父、ヒューゴー・ガーンズバック(世界初のSF誌 "アメージング・ストーリーズ" の創刊者)にちなんで名付けられた。毎年アメリカで開催される世界SF大会(ワールドコンベンション:通称ワールドコン)で、参加したSFファンによる投票で決定される賞で、世界で最も権威のあるSF賞とされる。
世界SF大会参加者であれば誰でも投票資格を持ち、参加申し込みを行なうとヒューゴー賞の候補リストと投票用紙が送られてくるので、これに記入して返信することで投票を行なう。集計された投票は大会期間中にヒューゴー賞授賞式が開かれ結果が発表される。受賞者にはロケット船型のトロフィー("ヒューゴー"と呼ばれる)が与えられる。
ヒューゴー賞は現在12部門からなり、長篇(ノヴェル)、長中篇(ノヴェラ)、中篇(ノヴェレット)、短篇(ショートストーリー)、ノンフィクション、映像、プロアーティスト、プロ編集者、セミプロジン(半商業誌)、ファンライター、ファンアーティスト、ファンジンという内訳になっている。ただし過去何度もこの部門内容は変化している。賞名についても、初回時の名前は "SF功労賞" であり、現在の名前は第2回から付けられたものであるとされている。
基本的にファンによる人気投票で決定される賞であるため、売れ筋の人気作や巨匠の作品、話題作に票が集まりやすいといった傾向がある。これともう一つの大きな賞であるネビュラ賞では傾向が違うものの、両方を同時に受賞する作品も少なくなく、このような作品は "ダブルクラウン" と呼ばれて広告などで大きく宣伝されることになる。
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