CITY HUNTER
読み:シティーハンター
外語:CITY HUNTER

 北条司著作のシリアスガンアクション&美女もっこりギャグまんが。週刊少年ジャンプにて1985(昭和60)年〜1991(平成3)年連載。
 東京新宿駅東口の伝言版に書かれる "XYZ" の3文字。それは「もう後が無い」の意味であり、"シティーハンター" と呼ばれるスイーパー(闇の始末人) "冴羽〓" への仕事依頼の合図であった。天才的ガンテクニックを持ち、愛銃コルトパイソン357マグナムを手に都会に巣食う虫けら共を掃除するプロ中のプロ…。だがしかし、彼にはもう1つ、"新宿の種馬" の異名もあったのだ。美女に目が無くもっこりしまくりの冴羽に、今日も相棒 "槇村香" の100トンハンマーが炸裂する!!
 前作 "CAT'S EYE" で一躍人気作家となった北条司の連載2作目に当たり、前作連載中に掲載された短編2編(週刊少年ジャンプ "CITY HUNTER -XYZ-" およびフレッシュジャンプ "CITY HUNTER -ダブルエッジ-")で構築された設定をベースに、前作の連載終了から間もなく当作品連載が開始された。
 連載開始当初は非常に渋いハードボイルド調のシリアスなストーリーだったが、相棒の槇村(兄)が死に、その妹の香が代わりに相棒となった辺りから次第に内容が変化し、途中からはほとんど全編ギャグの中にシリアスなアクションシーンが挿入される…といった内容になった。仕事の依頼内容もそれに応じて、悪人の始末などから美女の依頼人のボディーガードを中心としたものへと変化し、冴羽が依頼人にもっこり→香がハンマーでこれを制止、という毎度のワンパターンギャグへと至るようになる。この展開は非常に受け、当作品はCAT'S EYE以上の長期連載作となり、両作は北条司の2大代表作と呼ぶべきものとなった。
 また、テレビアニメ版も実に4度に渡って制作され人気を博し、数度のスペシャル番組も制作された。さらに1992(平成4)年には香港にて実写映画でバリー・ウォン監督、ジャッキー・チェン主演、後藤久美子共演、という "怪作" まで制作された。
 毎回依頼者や敵キャラなどが変わるため、登場キャラ数がとても多いのも特徴の一つである。
 北条司自身は連載完結時の内容に納得しておらず、インタビューなどで続編執筆の意思を表明していたが、2001(平成13)年に創刊された新潮社刊、(株)コアミックス編集の青年誌 "コミックバンチ" にて、続編とも言える "ANGEL HEART" の連載が開始された(ただし、直接の関連は無いことにされている)。

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