おもらし
読み:おもらし
外語:Omorashi
失禁。
フェチ
の一つ。「オモラシ」「お漏らし」「お洩らし」等とも書かれる。
目次
概要
語源
趣旨
普及
フェチシズム
特徴
趣向的特徴
フェチの不一致
カテゴライズ
英語表現
基本的な単語
基本的な表現
英表現実例
概要
語源
おもらしの語源は「もらし(漏らし)」に「お」を付けたところからである。
頭の「お」は接頭語の御を意味し、美化語の表現である。頭に「お」が付く理由は明瞭ではないが、おもらしは多くの場合子供がするので、その行為を可愛らしく表現するという理由もあると考えられる。
趣旨
小便
または
大便
を
おもらしする
シチュエーションを愛でる
フェチシズム
である。
多くの場合は「
おしっこ
おもらし」をいうが、「大便おもらし」を愛でるフェチもいる。
具体的には、その人の状況を眺める、そのような絵や話を描く、その絵を見たり話を読んだりする、自らする、といった様々な形態が存在する。
日本では、幼さの指標の一つとして認識されている。
普及
「おもらし」は
日本語
だが、このニュアンスを正確に伝える英語表現は無い(詳細後述)。
そこで「Omorashi」略して「Omo」が世界語となっているようである。
どうやら英語圏では、Omorashiは日本の「フェチシズム系サブカルチャー」として扱われているらしい。
フェチシズム
排泄物
に関連するため
スカトロジー
(スカトロ)に属すると見られることの多いフェチではあるが、実際にはおもらしとスカトロは全く趣向が異なる。
スカトロの場合は「排泄物そのもの」が興味対象である。対して「おもらし萌え」は、状況成立のために排泄物はもちろん必要であるが、より具体的には「排泄物によってもたらされるシチュエーション」が興味対象である。
このシチュエーションには、尿意を
我慢
している健気な姿、漏らす寸前あるいは漏らしてしまった瞬間の絶望と羞恥に染まる表情、そして、おもらしをしてしまったという受け入れがたい現実の前に放心したり泣いたりする姿、という、少なくとも3つもの萌え要素が存在する。
つまり、我慢からおもらしに至るまでの経緯、尿意に悶える様子、羞恥の感情や表情、行動、仕草などの状況を楽しむSM系のフェチなのである。
これはマイナーなフェチシズムであり、例えばコトノハでも「
好きな異性がおしっこ漏らすと萌える
」や「
異性のおもらし姿が見たい
」といった質問が見つかるが、殆どが×回答である。しかしネットにおけるアニメ配信のコメントなどを見ると、女の子の我慢シーンやお漏らしシーンではコメントが増えるため、ゆるい愛好者は一定数存在するものと思われる。
特徴
趣向的特徴
放尿や排便なら何でもいいかといえば、必ずしもそうではない。これが「おもらしフェチ」というフェチの特徴とも言える。
「おもらし」は、「シチュエーション」を楽しむものであるためシチュエーションが最も重要であり、人によりこだわりにも違いがある。例えばネットでは「
立ちお漏らしは内股で少しひざ曲げて震えているの。座りお漏らしは断然ぺたんこ座り。
」といったような趣向の表明が見られるが、もちろん人によってこのような趣味も違ってくるということになる。
それを踏まえた上で、「衣服に染み出す」、「足元に広がる水たまり」、あるいは、おもらしする場所や状況や服装などに萌えるわけである。
フェチの不一致
「おもらし」は変態的なフェチであり、掲示板やSNSなどのコミュニティでは、趣向が一致しない場合は口論にも発展する。従って、趣向ごとに住み分けがなされている。
例えば、「恥じらい」の有無を考える。
この条件を必要とする場合では、フェチとしてのおもらしは、自らの意思に反した現象でなければならない。恥ずかしそうに、あるいは涙目で、果ててしまう。これを良しとするわけである。
つまり「本人の意思に反して」、「どうしても我慢できず」というのが前提であり、これに「恥じらい」が加わることが重要である。
その一方で、笑顔で着衣のまま排尿する痴女を良しとする層もいる。アダルトビデオなどにありがちな、下着を付けたままの放尿プレイなどは、概ねこちらに該当するだろう。こういったものは単なる着衣状態での放尿であるとして、着衣放尿などと呼ばれることもある。
カテゴライズ
よくあるシチュエーションを分類すると、次のようになる。
小便
おもらし (恥じらいあり、我慢できず)
屋内
学校や幼稚園/保育園
教室で
体育館で (体育の授業中など、あるいは体育倉庫など)
トイレで (満室で、あるいはギリギリ間に合わずなど)
廊下で (トイレに間に合わないなど)
その他
自宅
自室で
帰宅はしたが鍵が見つからず玄関前で果てる
家には入れたが玄関で果てる
トイレ前で果てる
その他
友人宅
閉鎖空間 (エレベーターが停止して閉じ込められたなど)
その他
屋外
学校や幼稚園/保育園の登下校中など
お祭り、縁日で催して
ファンタジー世界で (異世界転生して冒険中など)
その他
着衣放尿 (恥じらいなし、あるいはプレイなど)
屋内
失禁プレイ (おむつプレイ、がまん比べなども含む)
その他
屋外
失禁プレイ (おむつプレイ、がまん比べなども含む)
その他
おねしょ
放尿中
起床後(事後)
大便
英語表現
基本的な単語
端的にいえば日本語で一語となる「おもらし」と同等の英単語はないため、幾つかの語を組み合わせ表現することになる。
おしっこする(peeing)/おしっこした(peed)、濡らす(wet)/濡らしている(wetting)/濡らした(wetted)、パンツ・下着(pants、panties、underwear)、といった語が使われることが多い。
つまり日本語の直訳なら漏れる(leak、leaking)となるところ、英語表現では濡らす(wet/wetting/wetted)という表現を使うことになる。日本におけるフェチシズムとしてのおもらしは、英語圏でも昨今では日本語から語彙を借りomorashi、略してomoを使うことも多いようである。
pee、pee-pee
おしっこ
peeは身体的機能として使われることが多い表現で、さほどきつい表現ではない。
pee、pee-peeは幼児語(赤ちゃん言葉)でもある。
wee、wee-eee
おしっこ
いずれも幼児語(赤ちゃん言葉)であり、大人は使わない
urine
尿
日本語の尿と同様のニュアンスで、日常の表現ではない
piss
小便(名詞)、小便に行く(動詞)
これは汚い音であり、下品な表現である。感嘆詞として使われたり、たちが悪いという意味でも使われる。pissed off=怒る、という表現もある。
友人や家族には使えるが、知らない人には使わないことをお勧めする。
pooh、pooh-pooh
うんち
これは幼児語(赤ちゃん言葉)であり、大人は使わない
hold
我慢する
wet、wetting、wetted
(おしっこを)おもらしする
[他動詞] 濡らす、湿らせる
[自動詞] 濡れる、湿る
wetの過去形/過去分詞形はwetまたはwetted、三単現(三人称単数現在形)ではwets
bed-wetting
おねしょ(名詞)
wet a bed、wet the bedなどともいう (用例 She wet the bed again a couple of days later)
incontinence
失禁
なお、Leaking Urineという英語表現もあるが、これは病気や事故などでの「尿漏れ」の意味で使われることが多いようで、フェチシズムのそれとはニュアンスが違うようである。
基本的な表現
おしっこを漏らす場合はwetと表現するが、おねしょもwetである。
このため、おもらしとおねしょの区別も明瞭ではないことが多い。
(to) wet oneself
おもらしをする、おねしょをする。直訳では自分自身を濡らす (用例 wetting herself)
(to) wet one's pants
おもらしをする、おねしょをする。直訳ではパンツを濡らす (用例 wet her pants)
peeing oneself
おもらしをする、おねしょをする。直訳では自分自身におしっこをする(wetより直接的) (用例 peeing herself)
(to) wet a/the bed
おねしょをする。直訳ではベッドを濡らす (用例 My daughter/kid wets the bed)
couldn't hold it
我慢できない
英表現実例
以下全て女の子がおしっこを漏らしたと想定し、彼女の名前を
Alice
とすると、英語ネイティブの表現で次のような文章を確認している。日本語文は敢えて直訳風に訳している。
Alice wetting herself in fear.
恐怖でおもらしをしているアリス。
Alice is wetting herself. She couldn't hold it.
アリスはおもらしをしている。彼女は我慢できなかった。
she peed her pants.
彼女はおもらしをしてしまった・おねしょをしてしまった
she just peed her pants.
彼女はおもらしをしてしまった・おねしょをしてしまった
Alice had just wet herself.
アリスはおもらしをしてしまった・おねしょをしてしまった
Alice has wet her skirt and panties.
アリスはスカートとパンティーを濡らしてしまった。
she wet her pants.
彼女はパンツを濡らしてしまった。
Alice is peeing in her underwear.
アリスは下着姿のまま(下着をつけたまま)おしっこをしている
Here's Alice wetting her underwear.
これは、アリスが下着を濡らしているところです。
She made a little fountain... in her panties.
彼女は小さな噴水を作った…パンティの中に。
She having a rain storm in her pants.
彼女のパンツの中では暴風雨が降っている。
Alice having an accident.
アリスはアクシデントを起こしている。 (婉曲表現)
あるいは次のような表現も確認できた。
I can see it flowing out from under her.
彼女の下から流れ出てくるのが見える。
Alice tried to hold it in, but she couldn't hold it and she ended up having and accident on her sofa.
アリスは我慢しようとしたものの、結局は我慢しきれずソファでアクシデントを起こしてしまいました。
Alice made a whoopsie in her pants, she couldn't hold it much longer.
アリスはパンツの中にフープシーを出してしまった。彼女はもうこれ以上我慢できない。 (whoopsie/フープシーは俗語でうんちを意味するが、おしっこのおもらしでこの語を使う人もいるようだ)
She couldn't hold all the lemonade she drank earlier, so she let it all out…
彼女はさっき飲んだレモネードを我慢しきれずに全て出してしまった…
I think she needs to go back to wearing pull ups.
彼女は、もう一回オムツを履かせた方が(パンツからオムツに戻した方が)いいと思う。 (Pull-UpsはHuggies社のトレーニングパンツの商品名)
She enjoys peeing herself
彼女はおもらしを楽しんでいる
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