痕
読み:きずあと
Leafの18禁ビジュアルノベルシリーズ第二弾。1996(平成8)年7月19日にNEC PC-9800シリーズ用MS-DOS版が発売された。MS-DOS版は1998(平成10)年4月28日に廃盤となったが、1996(平成8)年7月26日発売のWindows版が継続販売されている。タイトルは "きずあと" と読む。
別居中の父親が死んで一ヶ月。柏木耕一は、大学の夏休みを利用して実家に帰省することにした。実家には、幼い頃に両親を亡くして耕一の父親に扶養されていた四人の従姉妹、千鶴、梓、楓、初音が住んでいる。実家での夜、耕一は悪夢にうなされた。狂暴な "鬼" となった自分が、荒々しい欲望のおもむくままに女性を凌辱して虐殺する夢だった。そして、その夢のとおりの猟奇殺人事件はおこった。耕一は愕然とする。自分は恐ろしい猟奇殺人者なのか?
前作 "雫" から大幅にボリュームアップした複雑なシナリオ、ひとつのシナリオをクリアしていくたびに別のシナリオへ通じる選択肢が開くシステム、全てのシナリオをクリアすることで物語の全貌が掴めるという巧みな構成など、この作品をLeafの最高傑作とするゲームファンも多く、根強い支持がある。また、作中にやおいシナリオがあることで、一部の女性ファンにも支持されている。
2001(平成13)年3月1日に、おまけシナリオの一部が吉沢景介氏の短編小説に酷似していると指摘されたため、問題部分を削除し店頭在庫品を回収するに至った。
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