コンピュータエンターテインメントレーティング機構
読み:コンピュータ-エンターテインメン-トレーティング-きこう
外語:CERO: COMPUTER ENTERTAINMENT RATING ORGANIZATION

 家庭用ゲーム機におけるソフトの内容を審査し、推奨される年齢層の格付けを行なう団体。2002(平成14)年7月に設立された。通称CERO、以下CEROとする。
目次

概要

基本情報
 事務局は、電話番号とFAX番号しか公開されていない。

沿革

レーティング

初期
 初期は、次のように分類されていた(過去形)。
 あくまで対象年齢の表示であり、その年齢に満たなくても購入できた。

現在
 現在は、次のように分類される。
 A/B/C/D/Zという記号で表示されるようになり、またDとZが新設された。
 A/B/C/Dはあくまで対象年齢の表示に過ぎず、その年齢に満たなくても購入可能。メーカーが対象年齢未満への販促をするケースなどが確認されており、議論を呼んでいる。
 Zはいわゆる18禁であり、このレーティングのゲームは、18歳未満には販売を禁止する(販売時に年齢確認を実施する)こととした。

特徴

区分
 CEROは、いわゆるエロゲーは扱っていない。エロゲーはCEROの審査を通らない。
 ゲームは年齢区分があり、性的表現、暴力表現、反社会的行為表現、言語・思想関連などの程度に応じて、対象年齢が考慮される。
 教育系/データベース系ソフトは年齢区分がないが、性的表現や差別表現など、その趣旨に似つかわしくない表現を含めば審査が通らない。

表現種類
 考慮される表現は、次のようなものがある。

禁止表現
 禁止されている内容はほぼ上述の通りだが、特に「性表現」で明確に禁止されているのは、以下の通りである。
  1. 性器及び局部(恥毛を含む)表現
  2. 性行為または性行為に関連する抱擁・愛撫等の表現
  3. 性的欲求を促進、または性的刺激を与えることを目的としている放尿排泄等の表現
 要するに、エロゲーとして必要な要素は、家庭用ゲーム機においては禁止されると言うことである。

CERO仕事しろ
 CEROが確認作業をサボったとしか思えない作品がある。このようなものは、ネットスラングで「CERO仕事しろ」と呼ばれる。
 その代表は、アイディアファクトリー・ルピナスから2008(平成20)年4月24日に発売されたWii用ゲームソフト「お掃除戦隊くりーんきーぱー」である。
 直接的な性交渉こそないが、内容はエロゲーそのものである。にも関わらず、レーティングが「CERO C:15才以上対象」で通っており、あろうことか、あのエロには厳しい任天堂の、Wiiで販売された。
 例えば、ヒロインの一人春日野麻里子が、バスルームで全裸、泡で胸や股間などを隠している描写において、バナナを咥えるというシーンがある。

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