コンピュータエンターテインメントレーティング機構
読み:コンピュータ-エンターテインメン-トレーティング-きこう
外語:CERO: COMPUTER ENTERTAINMENT RATING ORGANIZATION
家庭用ゲーム機
におけるソフトの内容を審査し、推奨される年齢層の格付けを行なう団体。2002(平成14)年7月に設立された。通称CERO、以下CEROとする。
目次
概要
基本情報
沿革
レーティング
初期
現在
特徴
区分
表現種類
禁止表現
CERO仕事しろ
概要
基本情報
名称: 特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構
事務局は、電話番号とFAX番号しか公開されていない。
沿革
2002(平成14)年6月:
CESA
関連団体として発足
2002(平成14)年10月: 審査を開始
2003(平成15)年12月: 東京都から特定非営利法人として承認
2006(平成18)年2月17日: 3月1日からレーティング制度を変更する旨発表
2006(平成18)年3月1日: 新レーティング制度
レーティング
初期
初期は、次のように分類されていた(過去形)。
全年齢対象
12才以上対象
15才以上対象
18才以上対象
あくまで対象年齢の表示であり、その年齢に満たなくても購入できた。
現在
現在は、次のように分類される。
ゲーム系ソフト
「A」(全年齢対象)
「B」(12才以上対象)
「C」(15才以上対象)
「D」(17才以上対象)
「Z」(18才以上のみ対象)
教育系/データベース系ソフト
A/B/C/D/Zという記号で表示されるようになり、またDとZが新設された。
A/B/C/Dはあくまで対象年齢の表示に過ぎず、その年齢に満たなくても購入可能。メーカーが対象年齢未満への販促をするケースなどが確認されており、議論を呼んでいる。
Zはいわゆる
18禁
であり、このレーティングのゲームは、18歳未満には販売を禁止する(販売時に年齢確認を実施する)こととした。
特徴
区分
CEROは、いわゆる
エロゲー
は扱っていない。エロゲーはCEROの審査を通らない。
ゲームは年齢区分があり、性的表現、暴力表現、反社会的行為表現、言語・思想関連などの程度に応じて、対象年齢が考慮される。
教育系/データベース系ソフトは年齢区分がないが、性的表現や差別表現など、その趣旨に似つかわしくない表現を含めば審査が通らない。
表現種類
考慮される表現は、次のようなものがある。
性表現
キス
抱擁
下着の露出
性行為
裸体
性的なものを想起させる表現
不倫
排泄
性風俗業
水着・コスチューム
暴力表現
出血描写
身体の分離・欠損描写
死体描写
殺傷
恐怖
対戦格闘・ケンカ描写
反社会的行為表現
犯罪描写
麻薬等薬物
虐待
非合法な飲酒及び喫煙
非合法なギャンブル
近親姦・性犯罪等
売春・買春
自殺・自傷
人身売買等
言語・思想関連の不適切な描写
禁止表現
禁止されている内容はほぼ上述の通りだが、特に「性表現」で明確に禁止されているのは、以下の通りである。
性器及び局部(恥毛を含む)表現
性行為または性行為に関連する抱擁・愛撫等の表現
性的欲求を促進、または性的刺激を与えることを目的としている
放尿
、
排泄
等の表現
要するに、
エロゲー
として必要な要素は、家庭用ゲーム機においては禁止されると言うことである。
CERO仕事しろ
CEROが確認作業をサボったとしか思えない作品がある。このようなものは、ネットスラングで「CERO仕事しろ」と呼ばれる。
その代表は、アイディアファクトリー・ルピナスから2008(平成20)年4月24日に発売されたWii用ゲームソフト「お掃除戦隊くりーんきーぱー」である。
直接的な性交渉こそないが、内容はエロゲーそのものである。にも関わらず、レーティングが「CERO C:15才以上対象」で通っており、あろうことか、あのエロには厳しい
任天堂
の、
Wii
で販売された。
例えば、ヒロインの一人春日野麻里子が、バスルームで
全裸
、泡で胸や股間などを隠している描写において、
バナナ
を咥えるというシーンがある。
再検索