琉球王国
読み:りゅうきゅう-おうこく
外語:Ryukyu Kingdom
かつて存在した王国。現在は、日本国の沖縄県にあたる。
琉球(沖縄)の島々に人が住むようになったのは、今から3万年以上も昔のことだとされる。
10世紀頃、按司(アジ)と呼ばれる実力者たちがグスク(城)を築き始めた。この時代を按司時代と呼ぶ。14世紀中頃には按司同士の抗争が始まり、やがて中山・北山・南山の3つ王国(三山)が生まれた。この小国家はそれぞれ明に朝貢していた。そして1429(正長2/永享元)年に中山王の尚巴志が王国を統一、首里(シュリ)に王府を置き、琉球王国を建国した。
その後は隣国との貿易も盛んになり、琉球王国は黄金時代を迎えることになる。とくに明との貿易は盛んに行なわれていた。
しかし1609(慶長14)年、薩摩の島津氏の軍が3千の兵を率いて琉球王国へ進軍、首里城を陥れ国王を捕えた。以後、琉球は島津氏に服属することになるが、この時はまだ "幕藩体制下の異国"、つまるところ属国という扱いであり、琉球も一独立国家として明への朝貢は続けていた。
日本が開国し、明治維新を迎え明治政府が成立すると、琉球は琉球藩となり、そして1879(明治12)年、"琉球処分" という名目(廃藩置県)で王国は解体され日本の一地域としての沖縄、つまり "沖縄県" となった。
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