読み:しま

 周囲が海や湖などに囲まれている陸地のこと。
目次

概要
 基本的には水に囲まれた陸地は全て「島」である。
 但し地理学では島と大陸を区分しており、オーストラリア大陸以上の面積を持つものを「大陸」、それに満たないものを「島」としている。
 この条件では、世界最大の島はグリーンランドとなり、また日本でも北海道、本州、四国、九州はそれぞれ島になる。従って日本などは「島国」と呼ばれるが、日本国内で地理を扱う場面においては、これらは「陸」として見て、島とはしないことが多い。

特徴

条件
 全方位を水に囲まれたものを島といい、三方位のみが水に接するものは半島という。
 どの程度の大きさがあれば「島」であるかは、定義がない。海上保安庁「海上保安の現況」(昭和62年9月)によると、外周0.1km以上を「島しょ」(島嶼)だとしているが、この条件だと日本最南端の島、沖ノ鳥島は島ではない可能性が高い。
 定住者がいる島を「有人島」、定住者がいない島を「無人島」という。但し、無人島と呼ぶための条件は未定義である。無人島はしばしば文学作品等の舞台となり、代表はダニエル・デフォーの著作「「ロビンソン・クルーソー」シリーズである。

大きな無人島
 現在、世界最大の無人島は、カナダの北極圏にある「デボン島」である。その面積は55,247km2で、北海道の約6割、九州の約1.4倍の面積がある。
 この島は高緯度にあり、標高が高く、寒冷で、その上降水量も少ないため動物自体が少ない。
 日本最大の無人島は、ロシアに不法占拠されている北方領土を除くと、「渡島大島」(9.73km2)が最大とされる。政治的事情により「日本最大級の無人島」などと書かれることもある。なお、上陸には許可が必要で、容易には近づけない。

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