オービス
読み:オービス

 高速道路等に設置され、速度を超過している車を自動的に撮影し、その写真を証拠として後日警察署等に呼び出し、反則キップを切るための機械。"オービス" は、正式には米国ロッキード社の商品名であり、国内では東京航空計器(株)がライセンス生産している。
 システムとしては1970〜1980年代のもので、速度測定には路面に埋め込まれたループコイルを2個1組で用い、測定開始点と測定終了点の間の時間を計測し、距離を加えた速度計算を行なったうえで設定速度より超過していれば、カメラのシャッターが落ちて車両を撮影する。
 但しループコイルを用いるため、などの気象条件や轍などによって誤測定が起こることがしばしばあり、信頼性はあまり高くない。しかし、レーダー探知機に探知されないため、速度抑止効果としては一定の能力がある。
 三菱電機や松下通信工業等が国産品も製造している。こちらは速度測定に10.525GHzの高周波を用いるレーダー式で、名称は "自動速度取締装置" で、警察内部では区別される。しかし、一般的には、どちらのものも "オービス" という名称で呼ばれる事が多い。

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