道路元標
読み:どうろ-げんぴょう
外語:Nodal Stones
道路
の始まる地点を示すために作られた標石のこと。世界中の様々な国で道路元標は建てられている。
以下は日本国の道路元標について述べる。
目次
概要
状況
現状
日本国道路元標
各地の道路元標
主なもの
北海道
東北地方
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
関東地方
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
北陸地方
富山県
石川県
福井県
甲信越地方
新潟県
山梨県
長野県
東海地方
岐阜県
静岡県
愛知県
三重県
近畿地方
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
中国地方
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
四国地方
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
九州地方
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県
概要
日本では、大正時代に国道や県道の始まる地点を示すために、当時の道路法(1919(大正8)年の旧道路法)に基づいて全国の
市町村
に設置された。従って日本中、各市町村に一つずつ道路元標が作られた。
代表となる東京の道路元標(当時の「東京市道路元標」は当時の道路法施行令で日本橋に置かれる旨定められたが、それ以外については各都道府県知事が指定することとされた。
実際には、各都道府県の告示により、その場所が告知されている。
状況
現状
現在の道路法では特に法律上の文言はなく、起終点とは関係のない単なる道路の付属物に過ぎない存在である。
道路の付属物として保護されているが、道路元標としての設置義務も維持する義務もない。中には、文化財として、または各地の条例などで特別に保護されていることもあるが、さもなくば設置義務も維持する義務もことから、古い道路元標は道路の工事その他で撤去されることもある。
今も当時の道路元標が残されていたり、あるいは同じ場所または近隣に新たな「モニュメント」として(良く言えば)「近代的な道路元標」が作り直されるといったこともある。作り直される場合は当然、現在の自治体名になるので、歴史的なありがたみは全くないものである。
日本国道路元標
日本の道路元標の中で「代表」は、
東京・日本橋
にある
日本国道路元標
である。
対して
大阪市
の
梅田新道交差点
には
大阪市道路元標
があり、
国道1号
と
国道2号
の境界となっている。
各地の道路元標
新潟市には
新潟市道路元標
があり、全国最多の8本の国道が集まる起終点となっている。
国道7号
と国道116号の境界はここになる。
そして青森市の青い森公園前には現在、国道の碑と呼ばれる石碑があり、
国道4号
と
国道7号
の境界となっている。
変わったものに、高知市の起終点標がある。県庁前交差点は
国道32号
、
国道33号
、
国道55号
、国道56号、国道194号、国道195号の6本の国道の起終点となっていることから、六角柱の起終点標に国道番号と終点・起点のそれぞれが刻まれている。
主なもの
道路元標の告示つまり本来の定義で判明しているものは、告示の番号を併記する。(確認後、記載予定)
北海道
大正九年三月二十四日 北海道廳告示第二百二十號 道路元標位置ヲ左ノ通定ム
北海道
札幌市道路元標
函館市道路元標
東北地方
青森県
大正九年四月一日 青森県告示第百四十五號
青森市国道の碑
青森市道路元標
岩手県
盛岡市道路元標
仙台市道路元標
宮城県
(未確認)
秋田県
大正九年四月一日 秋田県告示第百七十號
山形県
山形市道路元標
酒田市道路元標
福島県
大正九年四月十二日 福島県告示第百八十號
福島市道路元標
若松市道路元標 (会津若松市)
郡山市道路元標
関東地方
茨城県
(未確認)
栃木県
栃木県道路元標 (宇都宮市)
日光町道路元標 (日光市)
群馬県
高崎市道路元標
埼玉県
大正九年四月九日 埼玉縣告示第百十七號 道路法施行令第八條第二項ノ規定二依リ道路元標ノ位置ヲ左ノ通定ム
道路元標 (さいたま市)
熊谷市道路元標
深谷市道路元標
千葉県
千葉市道路元標
東京都
大正九年四月一日 東京府告示第百六十三號
日本国道路元標
(中央区)
東京市道路元標 (中央区)
一般国道八王子道路元標 (八王子市)
神奈川県
横須賀市道路元標
県道横須賀三崎線道路元標 (三浦市)
北陸地方
富山県
大正九年四月一日 富山県告示第百二十一號
石川県
(未確認)
福井県
(未確認)
甲信越地方
新潟県
新潟市道路元標
山梨県
山梨県道路元標 (甲府市)
長野県
長野市道路元標
松本市道路元標
伊那市道路元標
東海地方
岐阜県
(未確認)
静岡県
(未確認)
愛知県
名古屋市道路元標
豊橋市道路元標
一宮市道路元標
三重県
(未確認)
近畿地方
滋賀県
大津市道路元標
京都府
大正九年三月三十日 京都府告示第百五十號 管内各市町村元標ノ位置左ノ通定ム
京都市道路元標
福知山市道路元標
舞鶴市道路元標
東舞鶴市道路元標 (舞鶴市)
大阪府
大阪市道路元標
堺市道路元標
岸和田市道路元標
豊中市道路元標
布施市道路元標 (東大阪市)
吹田市道路元標
泉大津市道路元標
高槻市道路元標
兵庫県
大正九年四月一日 兵庫県告示第二百二十五號
明石市道路元標
奈良県
大正九年四月一日 奈良縣告示第九十二號 道路法施行令第八條二依リ道路元標ノ位置左ノ通定ム
奈良市道路元標
橿原道路元標 (橿原市)
和歌山県
和歌山市道路元標
古座街道道路元標 (東牟婁郡串本町)
中国地方
鳥取県
(未確認)
島根県
(未確認)
岡山県
岡山市道路元標
広島県
広島市道路元標
山口県
大正九年四月一日 山口県告示第百四十二號
下関市道路元標
四国地方
徳島県
(未確認)
香川県
高松市道路元標
愛媛県
大正九年四月一日 愛媛県告示號外
松山札之辻(松山藩道路元標) (松山市)
高知県
高知市道路元標
九州地方
福岡県
大正九年四月一日 福岡県告示第二百十一號の二
福岡市道路元標
久留米市道路元標
門司市道路元標
小倉市道路元標
若松市道路元標
大牟田市道路元標
八幡市道路元標
佐賀県
(未確認)
長崎県
道路元標 (長崎市)
熊本県
熊本市道路元標
大分県
大分県道路元標 (大分市)
宮崎県
宮崎市道路元標
日南市道路元標
鹿児島県
(未確認)
沖縄県
大正九年四月二十一日 沖繩縣告示第七十號 道路法施行令第十八條第二項ニ依ル各區町村道路元標ノ位置左ノ通リ之ヲ定ム
那覇市道路元標
首里市道路元標
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