原動機付自転車
読み:げんどうきつきじてんしゃ
外語:moped

 車両の一つで、原動機(エンジン)のついた「自転車」。略称原付
目次

概要

由来
 「原動機付自転車」というのは、昔は本当に自転車にエンジンを乗せただけの乗り物が存在したことから、付けられた名である。
 現在では、いわゆるスクーターが主流である。
 ホンダの「スーパーカブ」や、ヤマハの「メイト」(生産終了)なども、原動機付自転車の代表である。

法的区分
 車の区分(道路運送車両法)と免許区分(道路交通法)で違いがある。

車の区分(道路運送車両法)
 道路運送車両法では、排気量125cc以下の二輪車または三輪車等をいう。
 このうち排気量50cc以下(又は定格出力0.6kW未満)が「原付一種」、50ccを超えるものが「原付二種」である。

免許区分(道路交通法)
 道交法での「原付」は、このうち原付一種のみを指す。従って、原付免許では原付一種のみの運転ができる。
 また道路交通法上、原付は車両ではあるが自動車ではない。

特徴
 以下は、道路交通法上の原付(道運車両法の原付一種)について述べる。

免許
 道路交通法では「原付免許」が必要である。
 実際には、次の何れかの運転免許があれば、原付免許を運転することができる(道路交通法 第85条2)。
 つまり、小型特殊以外の全ての免許で運転できる。
 多数ある上位に勝手に付いてくるが、原付を取る人は少なからずいる。実技がなく、学科だけで取得でき、安価であることが理由と思われる。

制限
 原付は、次のように自転車並みの制限がある。
 これは原則として実技試験の無い原付免許で乗るため、このような制限になっているのだと思われる。
 税金や自賠責保険が格段に安いのがメリットだが、高速道路は走れない。

標識(ナンバープレート)
 ナンバープレートの色は白である。
 但し、これは「標識」といい、乗用車のナンバープレートとは違って地方自治体の管轄である。
 道路運送車両法における原動機付自転車の場合は、排気量に応じて他に黄色とピンク色があるが、これらは道交法上は普通自動二輪車となる。

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