珍走団
読み:ちんそうだん
昔、暴走族と呼ばれていた連中のこと。二輪車や四輪車で道路を集団で走り、騒音や通行妨害などの支障を来す大馬鹿者たち。
金も技術も無い彼らは、盗んだバイクや車に、改造と称して電光の飾りつけをしたり、マフラーを換えたり切ったりし、轟音を立てながらチンタラ走る。この恥ずかしい連中に対し、世間は珍走団と命名した。
かつて暴走族は、ティーンエイジャーの間で矛盾した社会や大人に対するアンチテーゼ的な存在(=悪)としてカッコイイものとされていた。しかし度を超したその存在に多くの人が怒りを覚え、また多くの迷惑を被っているので、暴走族のイメージを適切な印象、すなわちカッコ悪くするための新しい名称として珍走団という言葉が生まれたのである。
2003(平成15)年10月27日、珍走団グループから抜けようとした少年に暴行して殺害した珍が傷害致死罪に問われた公判があり、水戸地裁(林正彦裁判長)に「犬のうんこでも肥料として使われる。暴走族はリサイクルもできない産業廃棄物以下だ」と罵られている。この痛快な指摘は多くの賛同を得た。
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