ミナミ
読み:ミナミ

 大阪市部の繁華街のうち、難波付近をいう。対して梅田付近は「キタ」である。
目次

概要
 そもそもキタ・ミナミという呼称はマスコミ以外は殆ど誰も使っていない。
 その前提で、ミナミとはいなかる領域かと言えば、難波駅から北に広がる一帯である。
 その中でも特に中心は、御堂筋から一筋東の通り、道頓堀に架かる戎橋(えびすばし)界隈である。阪神タイガースが優勝した時に多数のダイバーが出没する橋と言えば分かり易いだろう。
 堅苦しいキタと違い、ミナミは庶民が遊ぶ場所であり、大阪らしさの象徴となる町である。キタとは全く雰囲気が違う別の町だが、とは言えキタ(梅田駅)から大阪市営地下鉄御堂筋線でたったの4駅、約9分程の距離である。

特徴

範囲
 狭義には、心斎橋、難波周辺のみをいう。
 広義には次の範囲を指すことが多いようだ。

ミナミは南区ではない
 キタは大阪市北区である。一方、ミナミは大阪市南区ではなく、あろう事か(?)、大阪市中央区である。
 では大阪市南区は無かったのかというとそうでは無く、昔は南区が存在した。
 1989(平成元)年、大阪市東区と南区が合併して中央区が出来たため、南区は無くなったのである。理由は様々あり、最も大きな理由は人口減によるものとされている。

由来
 中央区になったうち、元の東区はかつて天下の台所として栄えた船場周辺をいう。現在でいえば、本町駅から東に広がる一帯である。
 この船場の商人は「船場商人」と呼ばれたが、そんな船場の旦那が仕事を終えて遊びに来る場所、それがかつての南区だったのである。

雰囲気
 つまり、ミナミは遊ぶ場所である。
 飲んで食べて遊んで。元々、そういう場所として発展した町だからである。キタに行っても若者が遊べる場所はあまり無いが、ミナミは活気がある。
 心斎橋のように高級を気取った例外もあるが、庶民的でエネルギッシュでOOSAKA!な感じがミナミの良さである。戎橋周辺、つまり「グリコのネオンサイン」や「かに道楽」「くいだおれ人形」などのオブジェがミナミの象徴であったりするが、そういった「遊び心」が、ミナミらしさということになる。

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