オーバードライブ
読み:オーバードライブ
トップあるいはオーバートップ(4速または5速)のこと。
概要
まだMT車のFR(後輪駆動)が主流だった頃から歴史的に、ギア比1のギアを「トップ」と呼んだ。当時は4速MTが一般的だったが、この4速とは、歯車がなく変速せずに直結するものであった。
変速比1のギアを「ドライブ」といい、これが当時の「トップ」であったわけである。
オーバードライブとは、オーバートップともいい、4速よりもギア比が小さいギア、つまり5速などを指すようになった。
特徴
変速比1
現在のAT車の場合、5速ATなら、3速〜4速あたりでギア比1を跨ぐが、現在では乗用車の仕様書を見ても、必ずしも変速比1.00が存在するとは限らなくなった。主流の4速ATであれば、3速が変速比が1.00なものもあるが、4速でも変速比が1.00より大きいことも普通にある。
なぜなら、現在主流のFF(前輪駆動)では、FRとは違ってエンジンと駆動輪を直結することはできず、何らかのギアを介する。従って、直結が無い以上、もはや「変速比1」にこだわる理由は無いからである。
呼称
それでも、慣用として現在もドライブ/オーバードライブ、またはトップ/オーバートップという呼称は残り、使われている。
AT車では「オーバードライブスイッチ」などに、その名が使われている。
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