手ブレ補正機構
読み:てぶれほせいきこう
カメラレンズの機構の一つで、揺れ(手ブレ)に伴う光軸のずれを制御、抑制する機構のこと。
概要
各メーカーで採用されており、次のように呼ばれている。
- キヤノン ‐ IS(Image Stabilizer)
- ニコン ‐ VR(Vibration Reduction)
- 旧ミノルタ ‐ Anti-Shake(CCDシフト方式)
特徴
機構
揺れ(手ブレ)に合わせてレンズを移動させる方法のほか、イメージセンサーを移動させる方法、電子的処理で補正する方法もある。
最近のカメラでは、携帯電話内蔵のようなものを除き、廉価なものでも何かしらの対応が施されている。
デジタル一眼レフカメラ、またコンパクトデジカメでも高級機ではレンズで対応、設計上レンズを入れられない等の場合イメージセンサーで対応し、廉価なものでは電子的補正が使われることが多い。
段数
どの程度までのブレに対応できるかは、それぞれの機構の性能による。
大まかな指標としては、シャッタースピード換算の段数で表現される。
例えば1/15のシャッタースピードで撮影した場合で、ブレを抑えた鮮明さが1/250のシャッタースピードで撮影した時と同様であった場合、これは4段分(1/15→1/30→1/60→1/125→1/250)の手ブレが補正できたことになるため「約4段分の手ブレ補正」と表現される。
利点
この機構は、特に動かないものの撮影に威力を発揮する。
暗い中で絞り込みたい時などのように、手持ち時でもシャッタースピードを遅く出来る上限が上がることが強みである。
当然だが、この機構を使っても、動く被写体がブレて写る「被写体ブレ」は防げない。
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