山岳信仰
読み:さんがく-しんこう

 日本などに古来よりある信仰の一つで、山を聖なるものとして扱い奉るもの。主として山で狩猟や採集をして生活する民族に普遍的に見られる。自然崇拝の一つ。
 日本では山の神などといい、古来より山岳には神霊が住まうと考えられていて、山麓で祭祀などが行なわれてきた。
 このような信仰は、山に霊的な力があると考えるのみならず、山を穢せば狩猟や採集が困難となり生活できなくなるという現実的な理由もあって、そこに住む人間の身を律するという側面もあったと考えられる。

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