四七抜き音階
読み:よなぬき-おんかい
五音音階の一つで、日本固有の音階の一つ。
概要
雅楽の呂旋法を西洋音楽の長音階に当てはめると、主音(ド)から第4音のファと、第7音のシが欠ける。
このように、第4音と第7音を使わない音階を「四七抜き音階」あるいは「ヨナ抜き音階」という。
特徴
長音階・短音階
四七抜き音階にも長音階と短音階がある。
- 四七抜き長音階 ‐ C、D、E、G、A、C (FとBを欠く)
- 四七抜き短音階 ‐ A、B、C、E、F、A (DとGを欠く)
主なもの
古い民謡や、明治以前の曲の多くは、四七抜き音階または二六抜き音階である。
明治に作られた曲も、同様にファとシを欠く曲が多い。それが和風の曲ということなのだが、さりげなくファやシが混ざる曲も少なからずある。
例えば国歌である「君が代」は四七抜き音階の曲であるが、ファは欠くものの、シが一つだけ存在する。
最近の歌謡曲では少なくなったが、いわゆる「演歌」と呼ばれる曲は、今でも四七抜き音階が圧倒的に多い。
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