動詞
読み:どうし
外語:verb
品詞の一つで、人や物の動作を表わす語。
目次
概要
特徴
分類
動詞4分類
言語による特徴
日本語
分類
活用形式
五段活用
ヨーロッパ言語
形による活用
エスペラント
概要
主に行動、作用、状態、存在などを表現する語であり、主語や目的語と共に用いられて文を作る。
時制を持つ
言語
の場合は、この時制を動詞で表現するものが多い。
日本語
では、形容詞・形容動詞などと共に「用言」に属する。
特徴
分類
動詞の基本的な分類は次の通り。
自動詞 (主語のみを取る動詞)
他動詞 (主語と一つの目的語を取る動詞)
複他動詞 (主語と複数の目的語を取る動詞)
動詞4分類
言語学では、Vendlerの動詞4分類も使われる。
状態動詞(state)
動作動詞(action)
達成動詞(achievement)
到達動詞(accomplishment)
言語による特徴
日本語
分類
現代日本語の口語文の動詞は、次の三種類に分類する。
五段動詞 (語幹が子音で終わるもの)
一段動詞 (語幹が母音で終わるもの)
不規則動詞 (「来る」(カ行変格活用)、「する」(サ行変格活用)、など)
後に述べるが、それぞれ、五段活用、一段活用、変格活用をする。
言い切りの形は、一般にウ段の音で終わる。但し文語の場合、ラ行変格活用動詞(ラ変動詞)に限って「り」とイ段の音で終わる。ラ変動詞は、「あり」「をり」「はべり」「いまそがり」の四語のみである。
活用形式
現代日本語の口語の動詞には、次の5種類の活用形式がある。
五段活用
上一段活用
下一段活用
カ行変格活用
サ行変格活用
文語の動詞では、次の9種類の活用形式がある。
四段活用
上二段活用
下二段活用
上一段活用
下一段活用
カ行変格活用
サ行変格活用
ナ行変格活用
ラ行変格活用
五段活用
現代日本語の口語における活用形で、活用語尾が「アイウエオ」と五段全てに渡るものをいう。
例えば「走る」(ラ行五段活用)を以下に例とする。
未然形: ら‐ない、ろ‐う
連用形: り‐ます、っ‐た
終止形: る
連体形: る‐時
仮定形: れ‐ば
命令形: れ‐!
文語では、仮定形の代わりに已然形となる。
文語における四段活用に対応する。文語の歴史的仮名遣ひ「走らう」の未然形が現代仮名遣いで「走ろう」に変化したため、結果として未然形がア段だけでなくオ段にも活用するようになり、四段活用は五段活用に変化したのである。
ヨーロッパ言語
形による活用
動詞の活用形として、次のようなものがある。
原形
不定形
現在形
過去形
未来形
仮定形
命令形
日本語の活用と用途は同様だが、日本語の場合は活用助詞を用いるのに対し、ヨーロッパ言語では単語そのものが変わってしまうこともある。
変化も、
人称
、単数複数で変化することもある(例えば
英語
の三単現こと
三人称
単数現在形)。
エスペラント
エスペラントでは、動詞語尾は時制などで変化する。
不定形
: -i
現在形: -as
過去形: -is
未来形: -os
仮定形: -us
命令形: -u
動詞の活用はルールがあり例外は一つも存在しない。このため、不規則動詞は存在しない。
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