京都霊山護國神社
読み:きょうと-りょうぜん-ごこくじんじゃ

 京都にある神社の一つであり、護国神社の一つである。
目次

情報
 

特徴

祭神
 人神を祀る神社の一つである。
 明治天皇より明治維新に倒れた志士たちの御霊を祀るための社を創建する旨の詔が発せられたことから、ここに招魂社が建てられた。創建は靖国神社より1年程度早い。
 1939(昭和14)年に現在の社号、京都霊山護国神社となり、大東亜戦争後は宗教法人となって国から手が離れたほか、明治以降、大東亜戦争までの戦没者7万柱以上を祭神として合祀した。

昭和の杜
 大東亜戦争を記念し、1997(平成9)年に設けられた。
 ここには、極東国際軍事裁判でただ一人、被告全員の無罪を訴えたパール判事の顕彰碑などが建てられている。

坂本龍馬の墓(霊山墓地)
 京都霊山護国神社が管理する墓地の通称が霊山墓地であり、正式には明治維新史跡「旧霊山官修墳墓」という。
 ここには1000名を越える幕末維新の志士達が葬られ、中に坂本龍馬の墓があることで有名である。
 入場が300円の有料なのが特徴で、一説では、墓参りが有料な日本唯一の墓だとされている。とはいえ、管理費用が必要な上に、護国神社は靖国神社と違って収入が乏しいため、このようにして費用を回収するしかないのである。ただし、この入場券はファンにうれしい特徴があり、「坂本龍馬の名刺」になっている。
 坂本龍馬の命日11月15日に龍馬祭が催されるが、近年、この前後に、竜馬の墓に火の付いた煙草を供える者が多発し問題となっており、新聞報道される事件にもなった。そもそも龍馬が煙草を愛飲したのかどうかは全く不明だが、火の付いたものを放置するのは危険であり、またその煙が儀式に支障を来す。煙草を供える場合は、火をつけずに供えることが推奨されている。

坂道
 参道は、坂本龍馬にちなんで「維新の道」と呼ばれている。
 かなりきつい坂道である。若者でも登るのに一苦労するので、老齢では相当困難であろう。注意が必要である。車椅子などでの「登山」は、極めて困難と思われる。
 

再検索