ロジャーズの普及モデル
読み:ロジャーズのふきゅうモデル

 エベレット・M・ロジャーズ(Everett M. Rogers)が提唱した、普及学の基礎理論。
目次

概要
 ロジャーズの普及モデルによると、採用時期に応じて、採用者は5つのカテゴリーに区分できる。
  1. イノベーター (革新的採用者)
  2. アーリーアダプター (初期採用者)
  3. アーリーマジョリティ (初期多数採用者)
  4. レイトマジョリティ (後期多数採用者)
  5. ラガード (採用遅滞者)

特徴

クラックとキャズム
 マーケティング・コンサルタントのジェフリー・A・ムーア(Geoffrey A. Moore)は、これにさらに「キャズム理論」を提唱した。
 ムーアいわく、ハイテク製品というものは利用者の行動様式に変化を強いる。このため、この5つのカテゴリーの間にはそれぞれクラック(断絶)が存在すると主張した。
 その中でも特に、アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間には「深く大きな溝」があるとし、これを「キャズム」とした。

キャズム越え
 製品を最初に導入するのは、自らを「人柱」と称する初期導入者で、イノベーターとアーリーアダプターである。
 ムーアの理論では、この層の間に普及した段階(普及率にして16%超)で、技術や流行は急速に広がりを見せるとされる。これをキャズム越え(キャズム超え)という。
 従って普及させるためには、イノベーターとアーリーアダプターへのアピールが重要である、とされる。ここで一定の普及を見せない場合は、仕様変更なども含めて再検討が必要となる。

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