マリア様がみてる
読み:マリアさまがみてる

 今野緒雪著作の小説。集英社コバルト文庫から発売されている。俗に言う健全百合小説。
 私立リリアン女学園は純粋培養の乙女を箱入り出荷する、平成の世にあっては貴重な学園である。この学園には、清く正しい学園生活を受け継ぐための姉妹(スール)という伝統がある。ロザリオ授受の儀式を行なって姉妹となり、先輩である姉が後輩である妹を指導するのである。
 山百合会と呼ばれる生徒会は、紅薔薇さま(ロサ・キネンシス)、白薔薇さま(ロサ・ギガンティア)、黄薔薇さま(ロサ・フェティダ)の3名の役員によって運営されている。とくに番狂わせがない限り、各薔薇さまの妹はそのまま次年度の役員に繰り上がるため、次に咲く薔薇として、薔薇のつぼみ(ブゥトン)と呼ばれる。
 主人公 "福沢祐巳" は紅薔薇のつぼみである "小笠原祥子" に憧れる平凡な1年生。ちょっとしたことで祥子から妹に指名されてしまい・・・。

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