プロテスタント
読み:プロテスタント
外語:Protestant

 キリスト教の教派の一つ。旧教(カトリック)に対し新教ともいう。
目次

概要
 15世紀の宗教改革の頃、カトリックから分派して誕生した。
 プロテスタントは、単一集団であるカトリックと違い、様々な教派が存在する。よって、プロテスタントというのはそれら多くの教派の総称といえる。
 プロテスタントでは、教義のどの点を重視するか、どういった方法で洗礼をするか、などで教派が分かれている。ただし、互いを認め合っている。
 最大の特徴は、聖書のみに従う。このため、カトリックと違ってローマ教皇のような権威は認めず、階層構造を持った組織もない。

特徴

聖職者
 一般に、プロテスタントでは聖職者を「牧師」という。但し日本の場合、教派によっては「神父」と呼ぶことがある。
 カトリックの神父と違い、牧師は結婚もでき、また女性が就くことも可能。

カトリックとの差
 プロテスタントとカトリックの大きな違いは神と人間の関係であり、カトリックは仲介役となる神父が存在するのに対して、プロテスタントでは人間と神が直接接する。
 またプロテスタントはカトリックと違い、信仰の対象は父・子・聖霊の三位一体の神だけである。
 プロテスタントでは偶像崇拝が禁止されているため、十字架もただの十字架を用いる。キリストがはりつけにされた十字架を使うのはカトリックである。プロテスタントでは、このはりつけ十字架はゴミ同然の扱いとなっている。
 対するカトリックでは「アーメン」と言うときに十字を切るが、プロテスタントでは十字を切らない教派も多い。
 加えて、礼拝の儀式は、カトリックでは「ミサ」であるが、プロテスタントでは「礼拝」である。

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