クレジットカード番号
読み:クレジットカードばんごう
外語:credit card number

 クレジットカードに刻印された番号のこと。会員番号ともいう。
目次

概要
 番号については、世界中で使える国際的に統一されたものと、あるカード会社専用のものと、大きく二通りに分けられる。
 このうち、国際カードと呼ばれる世界中で使えるタイプのものは一般に4-4-4-4桁の16桁タイプが使われ、ISO/IEC 7812に規定がある。ISO/IEC 7812は、最大で19桁に対応する。

特徴

国際カード
 国際カードのカード番号は、ISO/IEC 7812で決められている。通常は計16桁である。
 業界では、会員番号の最初の6桁をBIN(ビン)と呼んでいる。国内専用ナンバーの承認機関は経済産業省の流通コードセンターである。
 16桁タイプのカード番号で、現在使われているプリフィックスでよく知られるものは、次の通りである。このプリフィックスより後の桁は、各会社が割り振る。
 ブランドごとに数字が決まっているわけでは無いが、このようになっていることが多い。
 また、国内専用(ドメスティック)カードの場合は最初が6になり、日本国内での専用カードは頭が「69」になる事が多い。

その他のカード
 国際ブランドであってもなくても、一般的な16桁では無いものもある。
 例えばアメリカン・エキスプレス(AMEX)は15桁、ダイナースは14桁、セゾンは11桁が使われている。
 これらも、国際規格に準拠している/いないに関わらず、ネット通販などでは対応していることがあり、世界各国で利用されているようである。

最後の四桁
 カードの番号は、各社が任意に附番することになるため、どのような番号になるかはカード会社次第である。
 VISAやJCBなどは、最後の4桁は、チェックディジットや家族会員の有無、再発行した場合の番号などに用いていると言われている。他社も同様にしている例は多いようだが、必ずしもそうとは限らない。
 一番最後の桁はチェックディジットと呼ばれるカード番号の正常性を確認する桁になっていることが多く、他の全ての桁の数字を「LUHN Formula」(これは「MOD 10」あるいは「モジュラス10」とも呼ばれる)というアルゴリズムで算出した値となっている。

追加の3桁
 その後、カード詐欺減少のために更に3桁を追加したものも登場した。
 この3桁は一般に「Security ID」などと呼ばれているようであり、他に各社ごとに「CVV」「CVV2」「CVC2」「CID」などとも呼ばれている。
 例えば、アメリカン・エキスプレス(AMEX)やOptimaは前面のクレジットカード番号の上に、Eurocardやマスターカード、VISAではカード裏面の署名欄の端に掲載されている。

インターネット決済
 インターネットでの通販などで、決済にクレジットカードを利用する例は多い。
 この場合のルールがあり、クレジットカード番号(一般には12桁)は決済処理用のサーバーにデータとして記録してもよい。会員登録すれば、いちいち再入力しなくても良いのはこのためである。
 ただし、追加の3桁程度の「Security ID」(CVV/CVV2/CVC2/CIDなどとも)は、保存してはいけない。
 万が一、サーバーからクレジットカード番号を含む個人情報が流出したとしても、「Security ID」が流出しなければ、番号を変更する期間のセキュリティは何とか維持できることが期待できるからである。
 しかし、ルールを守らず「Security ID」を含めた個人情報を流出させる悪徳事業者は後を絶たないのが現実である。

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