アッカド人
読み:アッカドじん
外語:Akkadians
ティグリス・ユーフラテス川上流域に住み着き、セム語族東方群に属する民族。もとは遊牧民で、紀元前4000年頃、バビロニア北部に住み着いた。
紀元前2390年頃、族長のサルゴン1世のもとシュメール都市国家を滅ぼしメソポタミアに統一国家を作る。首都はアカドと云い、これがアッカド人の語源となる。その国域はペルシア湾から地中海に及び、弓兵を中心とした軍隊と中央集権制で国を固め、"四界の王" と呼ばれた。しかし、次第に疲弊し、紀元前2150年頃イラン高原からやってきたグティ人に滅ぼされてしまった。
アッカド人はシュメール文化を吸収し、シュメール人に学んだ楔形文字でアッカド語を黏土板に書き残すことで、シュメール文明をセム語化し、後代に伝えることとなった。
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