DAT
読み:ディーエイティー
外語:DAT: Digital Audio Tape(recorder)

 ディジタル録音用のテープ媒体やデッキのこと。またはこれらを規定した規格のことをDATと呼ぶ事もある。
目次

概要
 1985(昭和60)年に、R-DATとして規格制定された。
 3時間テープを用いLPモードを使用すれば、最大で6時間の記録が可能。
 また、ディジタルデータが直接記録できるという特徴から、今では音楽用以外にもデータ用(DDS)として使われることもある。

特徴

仕様
 48kHz、44.1kHz、32kHzのサンプリング周波数で、16ビット直線量子化される。
 LPモードとして、テープ速度を1/2にし、32kHzのサンプリング周波数で12ビット非直線量子化される、長時間モードが存在する。
 テープは4mm幅のメタルテープを使用する。
 テープ速度は、標準で8.15mm/s 、LPモードで4.075mm/sである。

民生
 ディジタル録音が可能なテープだったが、媒体がテープであったため、CDのランダムアクセスに慣れた世代にはあまり積極的に受け入れられなかった。
 また磁気記録であり、さらに「テープ」だったため、ミニディスク(MD)のような比較的耐久性や保存性のある媒体に負けてしまった。
 音質と記録時間以外の全てに於いてMDに負けていたことも、民生用としてはあまり普及せずに終わった理由と考えられる。

業務用
 但し音楽制作方面では、2009(平成21)年現在もなお、標準の装置として多用されている。これしか頼るものが無いからである。
 現在でも、CDで出回っているアーティストのCD工場搬入用マスターは、殆どがDATである。
 44.1kHzで録っていれば、そのままCDを焼くことが出来て便利であるという事も理由のひとつ。またゲームミュージックの納品等にも使用されている。

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