8トラック
読み:はちトラック
外語:8 tracks
カートリッジに収められたエンドレスカセットテープ。通称「8トラ」。
概要
当時は録音にオープンリール磁気テープが使われていたが、車載するには無理があった。
そこで、乗用車でも利用可能なように作られたものの一つが、この8トラックであった。
カーステレオやカラオケテープなどに使われていた。
特徴
機構
テープ幅はオープンリールと同じ1/4インチ(6.35mm)で、8トラックに分割して使われた。ステレオまたは音声多重で4曲、あるいはモノラルで8曲が収納できる。
テープの開始位置にアルミテープが貼ってあり、機械はこれを検出して先頭を認識する。
テープは一つのリールに巻かれ、そこから引き出されたテープが窓部分に出て来る形状となっている。リールは内部に存在するが、これは直接駆動されず、デッキがテープを引き出すと、受動的に回転して巻き取る機構となっている。
衰退
テープに負荷が掛かるため切れやすく、しかしカートリッジを開封すると元に戻すことが困難(ほぼ不可能)で、専門の修理業者に依頼する必要があるなど、不便な点も多かった。
デッキも媒体も安価で利便性が高いコンパクトカセット(いわゆるカセットテープ)が登場し普及するようになると、カーオーディオもこちらに移行、もって8トラックは衰退した。
路線バスの車内放送用機器としては長く使われたが、これもCDなどに移行し、現在では音声合成が一般化したことから、殆ど使われていない。
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