黄道十二宮
読み:こうどうじゅうにきゅう
外語:tropical zodiac

 黄道上にある十二の星宮のこと。西洋占星術やインド占星術などの占星術(星占い)で使われている。
目次

概要
 古代オリエントの時代に、太陽の通り道である黄道を1周する360°を12に等分し、その幅を黄道の両側に9°ずつとった12宮を設け、重なった12の星座から命名した。
 その名前が主に動物であったため、獣帯とも呼ばれる。
 なお、黄道上にある星座の幅はまちまちであるが、黄道十二宮の各宮は一定の幅を持っている。つまり、十二宮に対応する星座と、実際の天球上の星座は、イコールではない。

特徴

分割方法
 (当時の)春分点から30°ずつ等間隔に区切り、ここに12宮を割り当てる。
 占星術では、この間を太陽が通過する日に生まれた人をその宮とし、それをもって占いをすることになる。
 なお、十二宮の起点は白羊宮(おひつじ座)であるが、現在では3000年の歳差運動のために春分点がずれ、当時のおひつじ座の位置からうお座へと移っている。

十二宮の一覧
 実際の十二宮は次の通りである。
星座(サイン)距星記号黄経太陽通過期間
名前読み方はじめおわり
白羊宮はくようきゅうおひつじ座0〜30°3月21日4月20日
金牛宮きんぎゅうきゅうおうし座30〜60°4月21日5月21日
双児宮そうじきゅうふたご座60〜90°5月22日6月21日
巨蟹宮きょかいきゅうかに座90〜120°6月22日7月22日
獅子宮ししきゅうしし座120〜150°7月23日8月23日
処女宮しょじょきゅうおとめ座150〜180°8月24日9月23日
天秤宮てんびんきゅうてんびん座180〜210°9月24日10月23日
天蝎宮てんかつきゅうさそり座210〜240°10月24日11月22日
人馬宮じんばきゅういて座240〜270°11月23日12月21日
磨羯宮まかつきゅうやぎ座270〜300°12月22日1月20日
宝瓶宮ほうへいきゅうみずがめ座300〜330°1月21日2月18日
双魚宮そうぎょきゅううお座330〜360°2月19日3月20日
 なお、日付については術式により大きく違いがあるが、ここでは日本で主流の西洋占星術式(トロピカル方式)で、かつその一例を採用した。

霊やデーモン
 様々なオカルト書物、魔術書等で、十二宮には霊やデーモンなどが割り当てられている。
 よく知られるものに、次のようなものがある(50音順)。

再検索