格
読み:かく
外語:case
名詞が文の中で持つ役割。
概要
名詞、名詞句、あるいはそれに類する語句が、文中でどのように働いているかを示すもの。
格を持たない言語は極めて希で、殆どの言語は何らかの方法で格を表わす。
日本語の場合は、助詞(格助詞)を附して格を表わす。
インド・ヨーロッパ語族の言語は、名詞自体が格によって変化する(格変化)。
特徴
八格
インド・ヨーロッパ語族の祖先となるインド・ヨーロッパ祖語には八つの格があり、これを八格という。
- 主格 (〜が)
- 属格(所有格、生格) (〜の)
- 与格 (〜に、〜のために)
- 対格(目的格) (〜を)
- 奪格(離格、従格) (〜によって)
- 呼格 (〜よ)
- 具格(造格)
- 処格(前置格、地格) (〜に、〜で)
この全てを残す言語は希で、特に具格と処格は与格や奪格などに吸収されて消滅した言語が多い。
このうち、主格と呼格以外、あるいは主格と呼格と体格以外を、総じて斜格と呼ぶこともある。
その他の格
言語により、八格以外にも様々な格を持つ。
その他
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