空 (仏教)
読み:くう
外語:〓〓〓〓〓

 万物は十二因縁によって生じる、実体のない相であるということ。

概要
 紀元前1世紀〜2世紀頃の初期大乗仏教で成立した経典は、主として空を説いている。
 特に、般若経が成立してから、大乗仏教の根幹となった。現在日本で最も多く読まれている空に関する経は、般若経のダイジェスト版ともいえる般若心経と思われる。
 大乗仏教においては、人(みずから)も、法(みずからを成り立たせる存在)も、いずれもが空であるとして「人法二空」を説いている。

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